○ 第二章 銀色の陰

攻略

○ 第一章 セルディオ争乱
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評価・レビュー

この手の作風というのは、ある程度ジャンルとして確立しているように思います。最も有名なのが、デビットリンチ監督のツインピークスなのではないでしょうか? そういうデビットリンチのツインピークス的な作品を作りたかったのではないかと思います。そこに日本的な味付けと純文学的な味付けを加えて・・・、と書いていくと、なんだか凄い作品なのかと思われてしまいそうですが、ハッキリ言ってこれはゲームではありません。謎解きも無ければ分岐も無いので、いわゆる、3Dポリゴン物語です。この手の作品にはきちんとした脚本なり明確な話の展開があるでもなく、エンディングにも明確な答えを用意してあるでもなく、そういう作品なんですね。従って、好き嫌いがハッキリ分かれますし、評価するとかしないとかそういう気も起こらない作品ですね。でも、インパクトはありますよ(苦笑)



感想

最初からまともなシナリオが考えられているわけではなく、
校長先生のような現実的な犯人のような存在を登場させながらも、
悪魔のような正体不明な存在も登場させるという手法は、
デビットリンチなりスティーブンキングなどがよく用いる手法ですよね。
そして最後は登場人物たちの死や精神崩壊で終えるというのは、
続き的な作品の否定であり、
この作品自体を崩壊させる意味もあるわけです。
まあ、こういうことを理解してこの作品が作られたわけではなく、
単なるサル真似の作品だと思いますけど・・・。
しかし、こういう作品というのは、
多くの人に受け入れられないことは確かですね。
なぜなら、
こういう作品を作る人を天才だとか評価する人がいるかもしれませんが、
むしろ、
最初から最後まで崩れない完璧なシナリオを書く方が100倍難しいのであり、
思うがまま、感性の趣く限りに作品を作るのは簡単なわけです。
結末や結論を書かなければ、
物語というのはいくらでも書けるものです。
「どう考えるかはあなたの自由です」
みたいなのは作品として完成してないわけですね。
ムーンライト=ルナティック=狂気、
というところから出発して、
現実離れした女子高生が登場して、
ホラー的な描写と会話と登場人物のオンパレード、
それで完成みたいな感じの作品です。
100円ぐらいならやる価値あるんじゃないですか?



攻略メモ

説明書にある通りゲームオーバーも分岐も無し。マルチエンディングでもありません。


ムーンライトシンドローム


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