火焔聖母 〜The Virgin on Megiddo〜

評価

サスペンス&ミステリアス&ディティクティヴアドベンチャーと題された推理アドベンチャーゲーム。しかし、犯人を追うような本格推理ADVではない。どちらかと言えばファンタジックミステリーADVで推理ものではない。電脳都市、聖書、超常現象、恋愛シュミレーション、その全てをゴチャゴチャに混ぜて組み合わせた感じのゲームだ。とにかく「うんちく」の多いゲームでテキスト量は半端じゃない。製作者の知識を総動員して作り上げたという感じがして、インターネットから聖書、オーパーツ、自然発火現象、UFO、MIB、日本神話、伝承、まで怒涛のように登場してくる。そこに恋愛シュミレーション的な要素も加わってお腹一杯という感じだ。しかし、正直、苦労してクリアしてみればそれほど感動的なクライマックスは待ってないという残念な部分がある。とにかくなんでもいいから詰め込めば良いみたいな考え方はマイナスだろう。知識量には感心するけどね・・・。



感想

ネタバレ大有りなのでクリア前の人は注意。

まず主人公がカッコ良くない。
キザなオールバック風の髪型にメガネをかけた高校生って・・・。
それからセーブがポイントが少ない。
いつになったらセーブできるんだ〜、って思ってプレイすることが多い。
あと、選択時間が短い!
文章を読んで判断する時間がない!
TASシステムかなんか知らんがあかんで〜。
とまあ色々問題有りのゲームです。
とにかくこの手のADVで聖書、日本神話あたりのシナリオはもう飽き飽きじゃありません?
この手のシナリオADVが初の人はどう感じたのかわかりませんが・・・。
テキストうんちくが多すぎて読むのが面倒くさい。
シナリオとは関係ない知識をばら撒くのは止めてほしい。
それに、これも最近のADVに多い傾向だが、恋愛シュミレーションを絡めてマルチエンディングにするのは止めてほしい。
だいたいシナリオの展開上、湖希と恋人にならにゃおかしいでしょ。
CG集めなんてしたくない。
1回のプレイで気持良く終われるようにしてほしい。
結局ストーリーだってそう複雑な訳でもないし。
SF設定によく登場する完全管理システムのIT都市「いざなみ」。
そこに日本神話と座敷童子の話と、聖書と人体発火の話を無理矢理組み合わせただけ。
東洋側の湖希と西洋側のマドレーヌが事件の核心にいるだけ。
それに、コンピューターシステムが自分の力を示すために予言めいた行動をでっち上げるなんて、
あまりに無理がありすぎる。
最後は「実は・・・」「実は・・・」のオンパレード。
君たちが最初から打ち明けてくれればもっとスムーズに解決できたと思うけど(笑)
なあ、妙見先生、湖希ちゃん、賀神さん、麗巳さんよ?(笑)



攻略メモ

女の子との恋愛はマルチになっているが、シナリオは基本的に一本道なので問題ないはず。ただ、セーブポイントが少なく、選択で即ゲームオーバーという場面もあるので、こまめにセーブしておいた方が良い。プレイのコツとしては、人物紹介のシステムで、女の子の好感度によってグラフィックが変化するので、それを確認しながら選択を選び直したりすれば良い。

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